2/4、大阪大学の文化人類学者、桜木真理子さんをお招きして、市民科学に関する勉強会をしました。
桜木さんからは「市民科学から人文学は何を学べるか」と題して、まず、市民科学運動の歴史や「市民科学」の定義の多様さ・難しさについて概説いただきました。その後、桜木さんが1年間フィールドワークを行ったBioClubTokyo(東京都渋谷区)におけるDIYバイオコミュニティについて、コミュニティの運営に中心的に関わられている研究者・アーティストのゲオアグ・トレメルさんにも議論にご参加いただき、「フィールドワーカー」(桜木さん)と「インフォーマント」(ゲオアグさん)との対話のもとで、学びました。
ディスカッションでは、「探求→究する家」の活動と重なる部分を意識しながら、コミュニティを支える費用や運営体制はどのようになっているか、探究の過程におけるドキュメンテーションをどのように作成し、どこまでオープンにするべきか(そしてその理由は何か)、探究の成果を「シェア」することとはどういうことか、アウトプットの形として論文以外に何が考えられるか(ZINE等)など、多岐にわたる論点について、濃密な議論がなされました。
2時間ほどの勉強会のあとは、上池袋周辺のくすのき荘、山田荘、稲荷湯など、木賃住宅地帯の特性を活かしたまちづくりのスポットをまちあるきした後、板橋駅近くで中華料理を食べました。(辻本侑生)
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