トヨタ財団国内助成プログラムの一環として、IKEBUKURO LOCAL MEMEを開催しました。地域での活動に興味がある人々が参加し、リサーチやディスカッションをふまえてプロジェクト案をプレゼンするというものです。ラボラトリ文鳥は、プロジェクトチームのひとつとして企画・運営に関わりました。
トヨタ財団ウェブサイトでの活動報告はこちら をご覧ください。
【企画概要】
◆2022年9月〜10月 週末を使った4日間でワークショップを開催
・株式会社サンシャインシティ内のイベントスペースにて開催
・17人の参加者がテーマごとに3つのチームを結成(多文化共生、週末起業、子育て)
・2名のゲストスピーカーによるレクチャーと、3名のローカルメンターによる町のガイドを実施
・最終日に、オープンなイベントとしてゲストコメンテーターの前で企画案を発表
◆2023年3月 半日のトークイベントを開催
・「IKEBUKURO LOCAL TALK~地域に根ざす文化のつくりかた~」@RYOZAN APRK LOUNGE
・成果発表にとどめず、新たな参加者を迎え、参加者14人でローカルな活動の面白さや難しさを共有
・前半は、いくつかのトピックについてグループごとに自由に話し、交流
・後半は、ワークショップから誕生した企画について、そのメンバーから成果を報告
・さらに、ゲストスピーカーをお迎えし、トークイベントを実施
イベントの詳しいレポートは、EDIT LOCALのウェブサイトに掲載されています。
【開催を終えて】
ラボラトリ文鳥は、豊島区・上池袋でコミュニティスペースを運営してきましたが、数名での、プライベートでの活動のため、拠点運営だけで手いっぱいの時期が長く続きました。近隣のほかの活動へと足を運んだり、ローカルコミュニティに関心を持つ人々と出会う機会を持ったりすることが、なかなかできずにいたので、このように広くオープンに参加者を募るワークショップに関わったことで、情熱や課題意識を共有できるひとがたくさんいることに気づくことができ、刺激をもらいました。
また、地域で活動を始めたいと思うひとが集まる機会を持つことは重要だと気付かされました。3月のトークイベントは主に対話をするだけで、小さな規模ではありましたが、その半日だけでもなにかをやりたいと考えている人たちが、お互いの力になれるかもしれないと模索し始めるムードがあったと思います。現実味のないジャストアイディアだとしても「もし実際にやるとしたら…」と実現可能性を具体的に考えてみること、そして、その検討をだれかと一緒にやってみることは、決まりきった日常生活のなかにも自分たちの手で変化を生む余地があるのだということを実感させてくれ、安堵したり、元気になったりします。
今回の企画・運営協力の機会は、人々が出会う場を作る、その責任感を養う機会でもありました。ラボラトリ文鳥の活動拠点では、初対面の人々が一度にたくさん集まるということはあまりありませんが、今回のようなオープンなワークショップでは、様々なバックグラウンドを持った人々が集まります。
アートや福祉といった分野において、ローカルコミュニティの活動が活発化して久しい一方、オンラインで新たな人間関係を築くことも珍しくなくなりました。思わぬ出会いに豊かさを見出すとき、同時に、心地よい距離感も大切にする雰囲気も演出していくスキルも必要となりそうです。多様な配慮を念頭に、コミュニケーション方法や関係構築方法をひとつひとつ模索できる、安心感のある場づくりができるように、これからも精進したいと思います。
ご参加くださったみなさん、運営事務局のみなさん、そしてローカルメンターのみなさん、
ご一緒してくださり、本当にありがとうございました!
ワークショップ風景
池袋にあるミャンマー料理屋 スプリング・レボリューション・レストラン にて、お話を伺ったチームもありました。
用意したトークテーマについて話すなかで出てきたキーワードをシェアしました。
トークテーマは...
どんな読書会なら参加してみたいと思いますか?/活動をマネタイズしていますか?していないとしたらその目的は?/本業や家庭と、ローカルな活動の関係は?密接に繋がっていますか?それとも分けていますか?/活動のゴールや目標はありますか?「やめどき」などは考えていますか?/活動のなかで疲れてしまったことはありますか?
巣鴨にあるRYOZAN PARK LOUNGE。いるだけで、話が盛り上がる、素敵な空間でした。
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